小動物との出会い 

ヒヨコ

子供の頃、縁日のヒヨコ釣りでもらってきたのをニワトリまで育てて、近所の団地の階段から飛ばして遊んだ。最初は2階から、次は3階、最後には屋上まで持って上がって・・・。訓練すればニワトリも飛べるようになると信じていたのか、今から思えば立派な動物虐待ではないか。そのニワトリのけなげな必死の羽ばたきにもかかわらず本来の能力を超えて飛ぶことはならず何度やっても斜めに落下していった。だが、訓練の甲斐あってか、その飛距離はフツウのニワトリでは想像できないほど遠くに着地したのを見て少年はそのニワトリを誇らしく愛しく思っていた。その後、そのニワトリがどのような運命をたどったか記憶が定かでない。

ハムスター

えべっさんの出店に「世界のペットハムスター」という看板を付けた屋台に多くの人だかりが出来ていた。覗き込んでみるとまだ小さいハムスターの子供を台の上に並べてオジサンがパンのかけらのようなものを付けた竿で吊り上げるとそのハムスターがもらえると説明していた。ウチの子がやりたがって「あんなもん、つれるわけないからやめとけ」というのを聞かずに挑戦した。それが、寒い中を長いこと粘って本当に吊り上げてしまったのだ。仕方ないので持って帰り小さなダンボールの箱に入れておいた。翌朝、箱の中を見るとハムの姿は無く箱に小さな穴があいていた。そして、いくら捜してもそのハムスターは出て来なかった。

さて翌年、また、えべっさんが廻ってきてウチの子は真っ先に例のハムスターのオジサンを探し出し、再挑戦した。去年で要領がわっているものだから、まんまと一匹せしめて来た。今度はハムスターのケージを買って来て本格的に?飼育を始めたのである。もらってきた時は小さかったのに1ヶ月も経つと倍以上の大きさになり「ブーハムちゃん」と呼ばれるようになった。ハムの中では大きい種類のゴールデンハムスターだった。なかなかの愛嬌ものでバネ仕掛けのケージのふたを中から押し開けて脱走することもあった。でも、すぐに見つかって捕まるところは先代の行方不明になったハムとは違っていた。

ウサギ

家族で買物に行ったついでに心斎橋の某有名百貨店の屋上のペット売場を覗くとミニウサギが居た。あまり可愛いのでしばらく見ていたが子供と妻が飼いたいと言い出した。妻は昔からピーターラビットのファンでウサギのぬいぐるみやグッズを集めている。まさにピーターラビットそのものといったグレーのウサギに目が止まった。ミニウサギというだけに手のひらに乗るほどの大きさで値段も高くないので2匹くらい飼えるかなと思ったけれど店員さんによると大きくなったら世話が大変だと言われ1番可愛いやつを1匹(1羽?)飼うことにした。ハムスターのとき以上に1ヶ月もすると大きさは何倍にもなり、これでミニウサギとは、ミニでなかったらどんなに大きいのだろうと思うくらいに大きくなった。あのときの店員さんのアドバイスは正しかったのだ。

 

           

        

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